第150章 あの見覚えのあるGクラス

二人とも面接の通知を受け取った。

 大学院入試は筆記試験に合格してから面接があり、面接の前に指導教授と連絡を取っておくと、面接で合格しやすくなる。

 もし加納主任が本当に寺田佐理菜と意気投合したのなら、加納主任のお墨付きがあれば、面接は形式的なものにすぎない。

 だから寺田佐理菜は少しも緊張していなかった。

 小泉佐友理は面接通知を見て、ほっとした。二人とも同じ日に面接があり、面接が終わればほぼ結果が出るはずだ。

 その時、合格すれば残って病院で研修を探せばいいし、不合格なら小泉佐友理はもう帰りたくなかった。

 全国で最も医療水準が高いのは京都だ。ここには最先端の機器があり、彼女はここに残ってもっと知識を学びたいと思っていた。

 そう考えていると、突然寺田佐理菜が彼女を見て、直接歩み寄ってきて口を開いた。「ちょっと机を使わせてもらうわ」