第128章 ママは可愛い系の男の子が好き〜

藤本凜人に抱かれている寺田芽は、昨夜「愛の交流」という数学の講義を強いられたにもかかわらず、今日は堂々と授業をサボれるので、とてもワクワクしていた。

彼女は真っ黒な大きな目をキョロキョロさせながら周りを見回し、甘えた声で言った。「パパ、これはママが用意してくれたの?」

藤本凜人:「……うん、たぶんそうだろうな」

彼はちょっと咳をして、口を開いた。「もし寺田さんが僕にプロポーズしてきたら、君は僕が承諾すべきだと思う?それとも断るべきだと思う?」

寺田芽:????

彼女は頭の上に疑問符を浮かべながらバカパパを見て、今日は彼が頭を家に置いてきたに違いないと思った。

ママがこんなくだらないことをするはずがない!

こんな演出を用意する時間があったら、絶対にもっと寝ていたはず!