第213章 娘溺愛と妹溺愛

「瀬戸門がお金に困ったら、私に言ってくれればいい」

 寺田凛奈の冷たい声が伝わってきた。「どうして幼稚園か、塾みたいになってしまったの?」

 小出佑一は彼女の不快感を感じ取り、すぐに理解した。彼は直接口を開いた。「わかりました!先輩、それと……」

 「佑一、師匠が咳をしているの?」寺田凛奈は彼の言葉を遮った。

 小出佑一は肯定した。「先輩が師匠を心配しているのはわかっていました。外面は冷たくても内面は温かいんですね……」

 「三七二両、菊花三両……」寺田凛奈は一連の漢方薬とお茶の名前を言い上げ、続けて言った。「毎日一杯煎じて飲ませれば、体調も良くなり、肺もスッキリし、健康になって百八十歳まで生きられるわ。そうすれば、建吾か芽が大きくなるわ」

 小出佑一:?

 寺田凛奈はまたあくびをした。「病気なら医者に行けばいい、それで間違いないわ。他に用事ある?」