第228章 瀬戸家の大師姉!(2)

寺田凛奈は携帯電話の中で一瞬黙った。

  心海のお母さんは彼女が話さないのに気づき、誤解した:「紹介しにくいですか?それなら結構です、ただ聞いてみただけで……」

  実際、芽に寺田芽をあやしてもらって、話を瀬戸さんの耳に届けることもできる。

  でもそれはよくない。

  芽ちゃんに人を紹介してもらうには、当然親の同意が必要だ。結局のところ、京都の名家の勢力は広範囲に及んでいて、誰が誰とどんな関係があるかわからない。子供は物事の軽重がわからないから、子供を誘って助けを求めるのは間違っている。

  心海のお母さんの考えはシンプルだった。寺田芽が瀬戸家に入れたのは、おそらく藤本さんのおかげで、寺田さんとはあまり関係がない。寺田さんを困らせてはいけない。

  彼女がそう考えていると、向こうから少し躊躇した声が聞こえた:「困るというわけではないのですが……何か用事があるんですか?」