各家庭が誕生日プレゼントを持ってくる時、必ず記録しなければならない。主人が最後に誰が何を贈ったのか分からなくなるのを防ぐためだ。
今回の藤本家の盛大な誕生日パーティーでは、藤本家に取り入ろうとする人々が既に多くの高価な贈り物を送ってきていた。
プレゼントを記録する係の人は、そんなに多くの高価な贈り物を見て、すでに麻痺していたので、この瞬間口を開いた:「薬の箱1つです。」
箱?
寺田雅美は小さく笑った。
貴重な薬ほど、丸で計量される。結局のところ、一丸が手に入りにくいからだ。
なのに彼らは箱で薬を贈った……
おそらく莫愁丸だろう?
莫愁丸は今、市場価値が2万円一粒だ。箱で贈っても、そんなに高額にはならない……
寺田雅美はほっとして、口を開いた:「私の贈り物は、薬1粒です。」