第315章 大師兄に会えた?

寺田凛奈:?

  彼女は足を止め、信じられない様子で藤本凜人を見た。

  藤本凜人は何かに気づいたようで、目の端で一瞥すると、その凛とした女性が自分からそれほど遠くないところにいるのを見て、姿勢を正し、穏やかに言った。「人違いですよ」

  スタッフ:??

  藤本凜人はそう言うと、振り返ることもなく寺田芽を抱いたまま振り返り、そして寺田凛奈を見つけると、眉をひそめた。「芽、あの人の体つき、ママにそっくりじゃない?」

  寺田芽は大きな黒ブドウのような目をぱちくりさせ、「似てるんじゃなくて、ママだよ!」

  藤本凜人:「ママの腰はそんなに細いの?」

  寺田芽は首を傾げて:「そうだよ!毎日抱きしめてるから、よく分かるの!」

  藤本凜人:「はぁ、だからママだと分かったんだね。僕は分からなかった。ママの腰に触ったことがないから」