第316章 降参しろ!

寺田凛奈は足を止め、まだ動かないうちに、その一団が彼女と寺田芽、藤本凜人の前に来ていた。

一行が大勢で彼らの前を通り過ぎた後、寺田芽は驚いて呆然としていた。「ママ、瀬戸お爺さんがあなたの知らないところで、また弟子を取ったの?」

寺田凛奈:「……」

藤本凜人:「……」

寺田凛奈は少し沈黙した後、ゆっくりと言った。「あれは偽物よ。」

「びっくりした。」寺田芽は胸をなでおろした。「瀬戸お爺さんがついに目覚めて、ママが武術の才能がないことを知って、ママを諦めたのかと思った!」

「……」

寺田凛奈は寺田芽を横目で見て、冷ややかな目つきで言った。「何を言ってるの?」

寺田芽はすぐに笑顔で言った。「ママ、褒めてるんだよ!ママは武術の才能がないんじゃなくて、武術の神様だから、練習しなくても強いんだよ!努力する必要なんてないんだから!」