寺田凛奈はそう思うと、急いで立ち上がって後を追った。
しかし、二歩も進まないうちに、藤本凜人が追いかけてきた。「どうしたの?」
「知り合いを見かけたの。」寺田凛奈は簡単に答え、前に進み続けたが、あの老いぼれはすでに姿を消していた。
彼女は自信があった。絶対に人違いではないと。
結局、彼女はあまり空想好きではないのだ。
しかし、老いぼれがどうしてここに来たのだろう。寺田家からここまでは、車でも1時間もかかる。
彼女が眉をひそめて考えていると、次の試合の順番が来た。「今回の試合は、028番と私は牛乳が大好きの対戦です。両選手、舞台に上がってください。」
寺田凛奈は老いぼれを探すのを諦めて、舞台に上がった。
一人の女性が、一撃で「リフォームはとても疲れる」を倒したことが、皆の注目を集めた。みんな、さっき一体何が起こったのか知りたがっていた。