第356章 人命救助!

寺田真治は口を開いた。「私は雅美に藤本さんに電話をかけるように言ったんだが……」

  ここまで言って、突然何かに気づいたようだ。「つまり、藤本さんはこの話を聞いていないということ?彼はどこにいるんだ?」

  雅美には少し問題があることは分かっていたが、それでも叔父の養女だったので、寺田真治は彼女に警戒心を持っていたものの、こんな重要な時に問題が起きるとは思っていなかった!

  皆寺田家の人間で、みんな寺田家の体面を守っているのだ!

  だから、寺田真治は雅美が話を伝えなかったとは信じられなかった。

  寺田凛奈は冷笑した。「私を信じないなら、藤本凜人に聞いてみたらどうだ?」

  寺田真治はすぐに携帯を取り出した。「藤本凜人に電話をして確認してみよう。」

  しかし、電話をかける前に寺田凛奈に手で押さえられた。「彼は今、警察署にいる。」