第381章 寺田凛奈は寺田亮の娘だ!!

寺田雅美はさらに眉をひそめ、怒って直接叫んだ。「どういうことですか?私を家から追い出しておいて、今度は親子関係まで認めないつもりですか?私はお父さんが直接養子として迎えたんです。私たちの関係は法律で守られているんです。あまりにも酷すぎませんか!」

寺田真治は眉をひそめ、寺田凛奈の方を見た。彼女が先ほど言った言葉の意味がよく分からなかった。

寺田凛奈は眉を上げ、直接口を開いた。「私の言いたいのは、実子の方が養子よりも治療を継続するかどうかの決定権を持つ資格があるということです。」

実子?

寺田雅美は呆れた。「みんな知っているように、お父さんはあなたのお母さんのせいで一生結婚せず、一生女性とも関係を持ちませんでした。どうして実子がいるはずがありますか?ああ、分かりました。あなたは兄のことを言っているんですね?でも兄とお父さんの間には、養子縁組の手続きは一切されていません。法律上では、彼らは叔父と甥の関係にすぎないんです!」

「彼のことを言っているんじゃありません。」寺田凛奈の声は冷たく、時計を見た。来たときにすぐに身分を明かさなかったのは、リリの手にある検査結果を待っていたからだ。

今、時間を計算すると、もうすぐ到着するはずだ。

そう思っていると、寺田雅美の冷笑する声が聞こえた。「じゃあ誰のことを言っているんですか?まさか自分のことじゃないでしょうね?」

寺田凛奈は眉を上げ、寺田雅美を見た。

少女のアーモンド形の目には興味と嘲笑が浮かんでいた。寺田雅美は何故か、心の中に不吉な予感が生まれた。案の定、次の瞬間、彼女はさらりと口を開いた。「私です。」

「……」

廊下全体が一瞬静まり返った。

しばらくして、寺田雅美が最初に我に返った。「あなた?夢でも見ているんですか?あなたは明らかにお二番目の叔父さんの娘じゃないですか!あなたのお母さんと二番目の叔父さんが駆け落ちして生まれた私生児です!この前、兄がDNA鑑定の証明を出したじゃないですか!寺田凛奈、今は昼間ですよ。白昼夢を見るのはやめてください!」

寺田真治は寺田凛奈の自信に満ちた様子を見て眉をひそめ、直接尋ねた。「何か証拠はあるのか?」

その言葉が落ちるや否や、急ぎ足のハイヒールの音が近づいてきた。