堀口泉弥は証拠が確実な状況でも罪を認めないほど、法外の恩赦を得られなくなる。
彼女の今の強情さは、木田柚凪にとってはむしろ良いことだった。
裁判官は眉をひそめ、堀口泉弥を見る目つきが変わった。
堀口泉弥は足がくだけ、椅子に倒れこんだ。5年も経っているのに、自分が看護師を買収した証拠を見つけられるなんて、さらにその二人の看護師を見つけ出して証言させられるなんて、思いもよらなかった!
今や、終わりだ。
すべてが終わったのだ!
木田柚凪の弁護士はまだ陳述を続けていた。「裁判長、私の依頼人はダンサーで、収入も相当なものです。しかし彼女は毎年、自分の収入のほとんどを私立探偵に渡し、子供を探してもらっていました...
毎年数百万円もの出費、ほぼ収入のすべてを使っています。もし子供を本当に遺棄したのなら、なぜそんなにお金をかける必要があったでしょうか?!