第405章 真由美の血液型？

おそらく疑いの気持ちが芽生えたからか、寺田凛奈はその後服を着替える過程で、木田柚凪と寺田真由美を見ながら、二人がますます似ているように感じた。

DNAを確認することが急務になったようだ。

しかし、どうすれば柚凪と真由美のDNAサンプルを気づかれずに採取できるだろうか？

今日は一日中彼らと過ごせるので、寺田凛奈は焦らなかった。ゆっくりと顔を洗い歯を磨き、カジュアルな服に着替えて、階下に降りる準備をした。

木田柚凪はすぐに彼女を引き止めた。「藤本凜人が下にいるわよ！」

他の人は藤本凜人のことを藤本さんや藤本社長と呼ぶが、木田柚凪にとっては親友の彼氏であり、ただの凜人だった。

寺田凛奈は眉を上げて尋ねた。「どうしたの？」

木田柚凪は彼女の髪を指差した。「髪を洗わないの？」

寺田凛奈：？

彼女は時計をちらりと見て、「もうこんな時間だから、洗わないわ」と言った。

木田柚凪は嫌そうに口を開いた。「一応デートなんでしょ？もう少しちゃんとしたら？私なんか朝1時間早く起きて化粧したのよ！」

寺田凛奈は少し考えてから、「そうね」と言った。

そして、振り返ってキャップを取って被った。「これでいいでしょ」

木田柚凪：「……」

寺田凛奈が気軽に階下に降りていくのを見て、木田柚凪は彼女が本当に女性なのか深刻に疑った。

彼女は口角を引きつらせながら、3人の子供たちに手を振った。「行きましょう」

藤本建吾と寺田芽はうなずいた。

寺田凛奈の後ろについて行きながら、寺田真由美はまだこの一卵性双生児のペアを見つめていた。

今朝彼らを見たときは本当に驚いたのだ！

朝早く起きた藤本建吾と一緒にレゴで遊んでいたとき、ドアの外で藤本凜人が藤本家の若坊ちゃまを連れてきたと誰かが言った。

真由美はその時少し緊張して、藤本建吾に尋ねた。「みんな藤本家の若坊ちゃまはとても神秘的で、学校にも行かないし、他の人とも遊ばないって言ってるけど、私のこと嫌いになったりしないかな？」

藤本建吾はその時呆然とした。