藤本建吾は妹を見つめ、また叔母を見て、急いで数学の本を置き、寺田芽が階段を降りようとしたときに駆け寄って彼女を止めた。「芽ちゃん、叔母さんが来たよ!」
寺田芽:?
彼女が小さな頭を伸ばして下を見ようとしたとき、藤本建吾に止められた。
寺田芽は疑問に思って尋ねた。「お兄ちゃん、叔母さんは良い人じゃないの?」
藤本建吾は少し黙った後、首を振った。「そういうわけじゃないんだ。主に...叔母さんの趣味がちょっと特殊なんだ。君は...彼女から離れていた方がいいよ。」
寺田芽:?
階下で二人の子供たちの会話を聞いていた藤本柊花:??
なぜか自分が嫌われているような気がする!
彼女は立ち上がった。「建吾、何してるの?叔母さんのことをそんな風に言うものじゃないでしょ?降りてきなさい!」
藤本建吾は寺田芽に早く部屋に入るように目配せをし、そしてゆっくりと階段を降りた。階下に着くと、藤本柊花が笑いを含んだ表情で彼を見つめていた。「建吾、おいで。」
藤本建吾は彼女の前に歩み寄った。
次の瞬間、藤本柊花は魔の手を伸ばした。「さあ、ズボンを脱いで、大きくなったか見せてごらん!」
藤本建吾:!!!
彼は振り返って逃げ出し、藤本柊花も追いかけようとしたが、藤本凜人の一声で止められた。「止まれ。」
藤本建吾は階上に逃げ、やっと安堵の息をついた。下を見ると、案の定、藤本凜人が口を開いた。「建吾、部屋に戻って妹の面倒を見なさい。ママと妹を下に降りさせないように。」
「はい、パパ!」
藤本建吾は言うと、寝室のドアを開けて入った。
藤本柊花:「...」
彼女は眉を上げ、上を見上げてから、藤本凜人の隣に座り、彼の腕に腕を絡めた。「お兄さん、これは...守りすぎじゃない?私が彼女を食べてしまうわけじゃないのに!」
藤本凜人は彼女がこんなに近くにいることに少し不快感を覚えた。藤本柊花と彼の間には普通の兄妹の親密さしかないのに、それでも彼は彼女の腕を無理やり押し下げた。「君が彼女を食べることはできないよ。」
凛奈が彼女に食べられないだけでもましだ!
しかし、藤本凜人が心配しているのは...
妹が凛奈を悪い方向に導いてしまうことだ!