「ちっ!」
車が火葬場の入り口に直接停まると、寺田凛奈と寺田真治はほぼ同時に車から飛び降りた。
門衛は呆然とし、直接前に出て尋ねた。「おい、何をしているんだ?君たち……」
言葉が終わらないうちに、寺田真治は彼を押しのけ、寺田凛奈は横に身をかわして中に滑り込んだ。門衛は二人の行動に少し驚き、一瞬呆然としたあと、二人の後を追いかけた。「待ちなさい!ここは勝手に入れる場所じゃない!」
しかし、二人はすでに火葬場の入り口に向かって走っていった!
入り口には、遺体を運ぶ車が数台整然と並んでいた。倉田幸歩が最前列の車の助手席に座り、のんびりと既に閉まっている場内を見つめていた。
彼女を見つけると、寺田凛奈は直接彼女に向かって走り、彼女を見つめながら尋ねた。「遺体はどこだ?」