第469章 一歩遅かった!

木田柚凪は彼の手を引き止めた。「これはあなたの過ちじゃないわ。私が悪いの。何があっても言わずに、隠していたから...昔、秋田七恵の言葉を信じて直接海外に行って、妊娠に気づいてからも強引に子供を産んだけど、子供を守る力がなかったから...」

彼女は声を詰まらせながら言った。「だから、私の娘を一生彼女の影の下で生きさせるわけにはいかないの。娘に、彼女に悪いことをした人は罰を受けるんだということを知ってほしいの!」

頬には再び大粒の涙が転がり落ちた。

寺田真治はまるで心を決めたかのように、突然立ち上がった。「木田、もう隠す必要はないよ。君が僕を愛していることは分かっている。でも、そこまでバカになる必要はないんだ...それに、あの薬品は君には手に入らないはずだ!」

木田柚凪は唇を噛んだ。