第482章 寺田凛奈はQだった!

寺田おじいさんと他の人々は一瞬驚き、そして信じられない様子で寺田凛奈を見つめた。

誰かが唾を飲み込んで言った。「あ、あなたはQの居場所を知っているの?」

寺田凛奈は何も言わず、ドアを開けて部屋に入った。

寺田真治は静かに座って彼女を待っていた。彼の様子を見ると、全く焦っている様子はなく、すべてを把握しているかのような表情だった。

自分が来たときには、彼が憔悴した姿を見ることになると思っていたが、まさかこんなに落ち着いているとは。寺田凛奈は眉を上げた。

寺田真治は笑って言った。「来たか?」

「うん。」

寺田凛奈は彼の隣に立ち、「私が来ることをどうして知っていたの?」と尋ねた。

寺田真治は口を開いた。「あの時、秋田七恵が甥を会社に入れるよう頼んできた時から、お前が何か裏で手を打っているはずだと分かっていた。さあ、どうするつもりだ?」