第480章 お前とQは何かあったのか？

寺田グループの状況は、実際には寺田真治が言ったほど良くはなかった。

現在、日本の実体産業は下り坂で、新メディアやネットは日々発展しており、寺田グループもいくつかのネット企業を立ち上げていた。

そして、すべてのサーバーが寺田グループ内にあり、一旦サーバーが停止すると、他の場所は……

そう考えた矢先、誰かが慌てて報告に来た：

「社長、私たちが開発したゲームのプレイヤーたちが、ゲームにログインできないと言って、アンインストールすると言っています！」

「社長、私たちの配信アプリの配信者たちが、なぜネットに繋がらないのか、サーバーはどうなっているのかと問い合わせています！」

「社長、電子決済の送金を行おうとしていたのですが、突然ネットが切れて、送金が完了できません……」

「……」

様々な問題が次々と押し寄せてきた。

寺田真治は部下たちに対応を指示し、自分のオフィスに入った。

空はすでに暗くなっていた。

寺田真治は頭痛に襲われ、こめかみを揉んだ。スマートフォンを取り出し、寺田凛奈の電話番号を押そうとした時、秘書が突然ドアを開けて入ってきた：「社長、トレンド入りしました！」

寺田真治は一瞬固まった。

通話画面を閉じ、まずSNSのトレンドを確認した。

#寺田グループサーバー崩壊#、#寺田グループネットワーク侵入被害#、#XX携帯ゲームサーバー障害#など5、6個のトレンドトピックが、それぞれ1位と2位を占めていた。

明らかに誰かが意図的に上げたものだった。

トレンドの下のコメント欄は大炎上していた：

——まさか、寺田グループのネットワークに問題が？これからも寺田グループを信用できるの？

——なぜ侵入されたの？そんな大企業がネットワークセキュリティをこんなに軽視してるの？

——寺田グループに登録した個人情報、盗まれないよね？

——ひどすぎる！日本第二の企業って言ってたのに、これ？簡単にネットワーク防御が破られるなんて、こんな会社信用できない！

——最悪だ。今日やっと時間作ってゲームしようと思ったのに、突然サーバー異常でログインできないって？何これ？友達との約束3、4件断ったのに、こんな仕打ち？アンインストールするわ、さようなら！

……

……

ネット上では様々な噂が飛び交い、収拾がつかない状態だった。