藤本凜人は目を細めて、直接電話をかけて尋ねた。「具体的にどういうことだ?詳しく説明してくれ」
特殊部門に新しい同僚が入ったということは、彼には分からないはずだから、具体的な状況を聞く必要があった。
藤本柊花は矢継ぎ早に事の経緯を説明した。
藤本凜人は一瞬黙り込んでから、口を開いた。「分かった」
藤本柊花:?
彼女は焦った。「何が分かったの?この入江冬月はろくな人間じゃないわ。お茶目ぶってるけど、部署で義姉さんをあからさまに陰で圧迫してて、本当に腹が立つわ!早くYに連絡してよ。あの人、あなたの言うことなら一番よく聞くでしょう?入江冬月をブラックリストに入れてもらって、彼女がYの名声を利用して威張り散らすのを止めさせて!!」
藤本凜人:「ああ、切るぞ」
藤本柊花:??
切れた電話を見つめながら、彼女は藤本凜人のことが心配でたまらなかった。