第558章 引き続き打ち負かす！

寺田凛奈はその言葉を聞いて、反問した。「いけないの？」

千葉は最初信じられなかった。「まさか！倉田隊長がQを何度も招待したのに、Qは一度も返事をくれなかった。それに、あなたはこんなに冷たい態度だし、入江冬月が言ってたけど、寺田家であなたの地位が低いから、Qに仕事を依頼できないんじゃないかって。だから私たちはもうあなたに迷惑をかけないようにしようって...だからQが修復したはずがない！」

寺田家で彼女の地位が低い？Qに仕事を頼めない？

寺田凛奈は再び入江冬月を見つめた。

入江冬月は落ち着かない様子で立ちながら、すぐに口を開いた。「千葉さん、それは私の個人的な推測だから、そんなはっきり言わないで。」

彼女は本当に居心地が悪そうだった。

昨日、千葉は最初寺田凛奈の文句は言っていなかった。彼女の誘導で、徐々に洗脳され、特殊部門のために働くことは光栄なことで、市民の義務だと思うようになったのだ！

そのため、彼は寺田凛奈に不満を持ち始めた。「明日彼女と話し合いに行こう。あなたのような海外から帰国したばかりの人でも家と国への精神を持っているのに、寺田家のお嬢様である彼女は、あなたより裕福で地位も高いのに、なぜ責任感がないんだろう？」

この言葉を聞いて、入江冬月は不機嫌になった。

彼女はため息をついて言った。「誰にも事情があるものよ。名家の中の関係も複雑だし、家の中で何の役職もない人もいるわ。表向きは名家の人間って言っても、実際はどんな状況かなんて誰にもわからないでしょう...」

千葉はすぐに理解した。「つまり、寺田凛奈は寺田家での地位が十分に高くないってこと？でも彼女は前の当主の一人娘じゃないの？今の当主は前の当主の甥なのに！」

入江冬月は笑いながら彼を見た。「あなたも言ったでしょう、今の当主は前の当主の甥だって。実の兄妹じゃないのよ...」

千葉はすぐに何かを悟ったように頷いた。「なるほど。」

そこで先ほどのような会話になったのだ。

入江冬月は曖昧な言葉を言い、千葉は続けて話し始めた。「私は最初、あなたは寺田家でも可哀想な立場なんだろうと思って、特殊部門のために何かしろとは言わなかったし、強要もしなかった。でもあなたは何もせず、入江冬月に対して敵意を向けるなんて、やり過ぎよ！彼女がYを招いたことが気に入らないの？」