寺田芽は口いっぱいに食べ物を詰め込み、頬がパンパンに膨らみ、大きな黒ブドウのような瞳には期待が満ちていた。「私の配信、とっても面白いの!」
寺田亮:「……」
寺田芽は続けて言った:「それに、私の配信ルームには、スポンサーのおじいちゃんがいて、私のランキング1位なの。来て投げ銭してくれる?」
「……」
寺田亮は牛バラ肉を一切れ飲み込み、咳払いをした。寺田真治と寺田凛奈の分かったような視線を受けて、もう一度咳払いをした:「いいよ、夜に応援に行くよ!」
「やった!スポンサーのおじいちゃんが一番私のことを可愛がってくれるって知ってたわ!でも、パパが家にいないのが残念。いたら、きっと来てくれたのに。はぁ!」
藤本凜人のことを思い出し、寺田芽は思わず寺田凛奈を見た:「パパ、いつ帰ってくるの?」