オウシーカはとても保守的な女の子だ。
彼女の認識では、スタッフ大学に入学して学ぶことができるのは、どれだけ多くの人が夢見ることか。彼女はここに恋愛をしに来たのではなく、ただ勉強しに来たのだ。
普段の勉強時間だって足りないのに、どうして恋愛なんてできるだろうか?
だから、彼女は大学生の恋愛をとても軽蔑していた。
特にリサのことを。
彼女は日本から来て、成績はもともと悪く、交換留学生としての自覚もなく、来たばかりなのに早速誰かに追いかけられているなんて?
あんなに早く試験を終えたのも、この人と会うためだったのだろう?
オウシーカの心の中で寺田凛奈への軽蔑は極限に達し、もはやこの人と一言も話したくないほどだった。彼女の怠惰に影響されるのが怖かったのだ。
カウンセラーはオウシーカの言葉を聞いて誤解し、微笑んだ。「そう、ちょうど君に彼女と一緒に続けて…」
「いいえ、お断りします」オウシーカは率直に言った。「私は彼女の勉強を見ることができません」
カウンセラーはすぐにこの言葉の意味を誤解し、笑いながら言った。「彼女の成績を知っているの?彼女の勉強は見られなくても、生活面では手助けできるでしょう!」
交換留学生が学校に来るたび、カウンセラーは通常、同じ寮の女性に手伝ってもらうようにしていた。
結局、勉強以外にも、生活面でのことがたくさんあり、交換留学生はそれらについてよく知らないので、誰かが案内してくれると移行がスムーズになる。
これが、オウシーカが前回、もし凛奈の成績が彼女を超えたら、また彼女を案内すると言った理由だった。
しかしオウシーカはカウンセラーの意図を理解していなかった。「彼女の成績は、見なくても分かりますよね。でもカウンセラー、私はこの学校に真面目に勉強するために来たのであって、時間を無駄にするためではありません。だから断ります。毎日勉強する気がなく、考えすぎる人と一緒にいるつもりはありません。彼女は私の生活に悪影響を与えすぎています…私は成績の良い学生とだけ一緒にいたいです。日本のことわざで「近墨者黒、近朱者赤」というのをご存知でしょう。私は成績が落ちたくありません…」
オウシーカはいつも率直だった。
以前は寺田凛奈に対してまだ悪くなかった。言葉は少し厳しかったが、それでも面倒を見ていた。