第373章：秀されまくった

厲司承のオフィスはとても広かった。

　　仕事スペースの他に、休憩エリアとクローゼットもあった。

　　蘇千瓷は休憩エリアのシングルベッドに横たわり、Weiboをスクロールしながらユーザーのコメントを見ていた。自分が急に高級になったような気がした。

　　フォロワー数がぐんぐん増えていくのを見て、蘇千瓷は少し興奮気味に叫んだ。「厲さん、私がWeiboのインフルエンサーになったら、人気が出るかな？今、たくさんのフォロワーがいるの！」

　　少し離れたところで、厲司承は分厚い書類の山から顔を上げ、彼女の片足がベッドに、もう片足が机の上に乗っているのを見て、唇の端をピクリと動かし、静かに言った。「厲奥様、姿勢に気をつけて。」

　　蘇千瓷は全く気にせず、顔も上げずに言った。「他に誰もいないし、この姿勢が楽なの！」

　　この姿勢が楽……

　　厲司承はすぐにその姿勢で彼女が……と想像し、少し喉が乾いた。熱い視線で見つめながら、「試してみたいようだな。」

　　蘇千瓷はハッとして顔を上げ、顔を赤らめた。「変態！」

　　厲司承は唇の端をかすかに上げ、何か言おうとしたとき、オフィスのドアがノックされた。「後でお仕置きだ。入れ。」

　　蘇千瓷は急いで足を下ろし、きちんとした姿勢で横たわった。

　　程幽はボスと奥様の表情を見て、すぐに恋愛の空気を感じた。

　　軽く咳払いをして言った。「ボス、すべて手配済みです。唐正浩は既に盛豐の人間と接触しました。」

　　「ふむ。」

　　「羅戰が言うには、あなたの携帯とパソコンにハッカーの侵入を捕捉しましたが、すべて解決したそうです。」

　　「追い払っただけか？」

　　「はい。」

　　厲司承は眉を上げた。「それだけでは足りない。お返しをするべきだ。」

　　程幽はこの意味深な言葉を聞いて、思わず身震いした。「どういう意味ですか？」

　　「先日整理させた資料は準備できているか？」

　　「はい、できています。」

　　「羅戰に渡して、彼らにこの『機密資料』を『盗ませろ』。」

　　程幽は敬意を込めて答えた。「承知しました！」

　　蘇千瓷は横で聞いていて密かに驚いたが、厲司承への崇拝の念はますます高まった。

　　なんて陰険で怖い人なんだろう！

　　でも、すごくカッコいい！