【遠陸亦寒】:今夜、康城タワーの最上階で、七時半に、待ってます
陸亦寒とも、同じく一ヶ月連絡を取っていなかった。
この一ヶ月間、陸亦寒は彼女の視界から姿を消していた。
ただ、おじいさんは時々彼女の前で陸亦寒の話をし、陸亦寒を絶賛していた。
そのたびに、蘇千瓷は笑うだけで何も言わなかった。
陸亦寒からのメッセージを見て、蘇千瓷は携帯を手に取り、返信した:どうしたの?
【遠陸亦寒】:緊急事態[大泣き]
【千千蘇辭】:わかった、食事はある?あるなら私は先に食べないでおくわ
【遠陸亦寒】:もちろんあるよ
【千千蘇辭】:じゃあ、残業してから行くわ
【遠陸亦寒】:[OK]
蘇千瓷は家族に電話で連絡を入れ、会社で七時まで忙しく働いてから、階下に降り、車で康城タワーに向かった。
康城タワーの最上階は、108階だった。