顧靖澤はただ驚くばかりだった。
彼女のこの体型が水着を着るととても綺麗だと分かっていた。
案の定、まるで人魚のように美しく、完璧な体が目を引いた。
しかし、その時、近くの観光客の賞賛の声が聞こえてきた。
「わあ、あれは誰?スタイル抜群だね」
「見ても無駄だよ。他人の女だ。綺麗だからって長く見つめるなよ。すぐに見られなくなるぞ」
顧靖澤の瞳が動き、目つきが暗くなった。振り返って数歩で林澈の側まで来た。
林澈は本当はこれを着たくなかったが、外にたくさんの美女がビーチで遊んでいるのを見て、あの日の顧靖澤の期待に満ちた目を思い出し、結局顧靖澤が気に入りそうなものを選んで出てきた。
出てきたら、まず顧靖澤が水着パンツだけを着ている姿が目に入った。
その引き締まった筋肉が日光の下で輝いていて、健康的でセクシーに見え、素晴らしいスタイルで、周りを通る人々の目を引いていた。
しかし、顧靖はすぐに数歩歩み寄り、林澈を直接掴んで中に引っ張っていった。
林澈は引っ張られながら、呆れて言った。「なんで引っ張るの?私、水の中で遊びたかったのに」
顧靖澤は振り返って彼女を見た。彼女がこんなに人目を引くとは思わなかった。知っていたら、もっと控えめなものを着せて、あの柔らかい肌を全部隠すべきだった。
顧靖澤は思わずもう一度下を見た。普段は服に隠れていて、彼女の体型が完全には現れていなかったが、特に胸元は、その美しい丸みが薄い布地に支えられてとても形が良く見えた。
顧靖澤は周りを見回して、思い切って言った。「行こう、特別な場所に連れて行ってあげる」
彼女に服を脱がせることなく、彼はただ彼女と一緒に別の場所へ向かった。すぐに、誰もいないビーチにたどり着いた。
顧靖澤は四方を見回した。ここは静かだった。彼は満足して林澈の手を放し、林澈が周りを見ながら不思議そうに言うのを聞いた。「なんでここに来たの?まだママに挨拶してないのに」
顧靖澤は遠くを指さして言った。「ここは綺麗じゃないか?あの日は人が多くて、海辺の雰囲気が台無しだったからな」
林澈は、そう言われればそうだと思い、うれしそうに水辺に向かって歩き出した。「海よ、私が来たわ!」