「ゲームはやらないでしょう……」
「あまり好きじゃないね」
「斗地主もできないの?」
「それは何?」
「なんでもないわ、ただのカードゲームよ。ああ、私たち本当に一緒に遊べないわね。普段どんな趣味があるの?」林澈は、顧靖澤が何にも興味がない人のように感じた。
顧靖澤は言った。「お茶を飲むこと、フィットネス、音楽を聴くこと……書道」
「書道?それが趣味なの?」
「毛筆書道だ」顧靖澤は答えた。
林澈は驚いて言った。「毛筆書道ができるの?」
「もちろんさ。祖父が直接教えてくれたんだ。祖父は小楷が上手で、当時はかなり有名だった」
林澈は言った。「見せてくれない?」
「お前は興味もないのに、何を見るんだ?」
「私、まだ誰かが本物の毛筆書道をするところを見たことないの。私にとっては骨董品みたいなものだわ。まさか身近にできる人がいるなんて……」