第460章 陸老、あなたと私の母は一体どういう関係なの

林澈は見て分かったが、この陸北辰という男は、かなり傲慢で、顧靖澤のような落ち着いた冷たい男とは、まったく違う性格だった。

しかし、なかなか面白い人物だった。

数人がそこに座って話をしていると、陸初夏は林澈が自分の父親や兄と楽しそうに話しているのを見て、本当に腹が立った。

自分の家族があのあまがついの味方をするなんて、もはや家族と呼べるのだろうか。

こんな足を引っ張る家族がいるものだろうか。

陸初夏は直接近づいて、陸勤御を見て、そして林澈を見た。「誰があなたにここに座れと言ったの？ここは私の席よ」

陸勤御は眉をひそめ、テーブルを軽く押さえながら言った。「初夏、席はたくさんあるだろう。いつからそこがお前の席になったんだ」

陸初夏は言った。「私がここは私の席だと言えば、私の席なの。それに、この島は全部私たち陸家のものよ。私がどこが私のものだと言えば、そこは私のものなの」

陸北辰はそれを見て、すぐに言った。「初夏、この島は確か俺が買ったはずだぞ。俺が主人なんだから、誰をここに居させるかは俺が決める。お前に何の関係がある」

陸初夏は驚いて陸北辰を見つめた。

今や陸北辰まで林澈の味方をするというのか？

陸初夏も怒ってテーブルを叩き、「結局私があなたの妹なの？それとも彼女があなたの妹なの？陸北辰、あなた一体どういうつもり？」

陸北辰も容赦なく立ち上がり、自分の服の襟を引っ張って、立ち上がると陸初夏より頭一つ分背が高く、彼女を見下ろしながら言った。「どうした？ここで俺と喧嘩でもするつもりか？俺は人に笑われても構わないが、お前が恥ずかしくないなら来いよ。みんなに見せてやろう、いわゆるファーストレディがどんな教養を持っているのかを」

「あなた……」

陸初夏は小さい頃から陸北辰と喧嘩をしていたが、この背の高い兄に勝てるはずがなかった。

陸勤御は後ろで怒り心頭だった。

「もういい、お前たちを見てみろ。兄らしくもない兄、妹らしくもない妹。初夏、お前は向こうに行け。もうここに来て邪魔をするな」

「ふん、いいわ。私は向こうに行くわ。すぐに向こうに行ってあげる。林澈がそんなに好きなら、もう家には帰らないわ。これからは林澈を娘や妹として連れて帰ればいいじゃない」

陸初夏はそう言いながら、林澈を強く睨みつけ、きっぱりと立ち去った。