第493章 バーベキューでお前らに餌をやる

林澈と顧靖澤は、彼女のことを気にも留めなかった。

顧靖澤はずっと林澈を見つめていた。

「何を見ているの?」

林澈は地図を注意深く見ながら、彼に言った。「スマホの地図を見てるの。場所を選ぼうと思って。この辺りには堀があるから、河岸がいい場所かもしれない!」

「蚊が多いぞ」

「……」林澈もそうだと思った。「じゃあ、あっちの公園はどう?公園でもいいかも」

「暗すぎる」

「そうだね、照明がないし、公園の灯りはすごく暗いもんね。じゃあ、このアパートの辺りはどう?」

「人が多すぎる」

「……」林澈は顧靖澤を睨みつけた。この男は本当にうるさい。

「もういいわ、堀の近くにしましょう。蚊なんて怖くないわ。どうせバーベキューで炭を使うんだし、最悪、虫除けスプレーを多めに塗ってあげるから、ハハハ」