第610章 大統領閣下が突然西洋レストランに現れる

貧乏旅行では皆急いでいるから、わざわざのんびりと休む場所を探して歩き続けるなんてことはないよね。

林澈は貧乏旅行のガイドブックを置いて、明日はどこかに出かけようかと考えていた。

ギリシャにはまだ行ったことがなかった。ここもロマンチックな場所で、白い家々と青い海岸線が、多くの人々に愛されている。

彼女は写真を撮って、俞閔閔に送った。俞閔閔はとても羨ましがって、「死ぬほど羨ましい、あなたのそれはロマンチックすぎる……」と言った。

林澈は言った、「お兄さんにも連れて行ってもらえばいいじゃない」

俞閔閔は呆れて言った、「あなた、大統領閣下にそんなこと言えるの?無理よ、彼は公務で忙しいし、私なんか言えないわ。それに、私はあなたみたいに恵まれてないし、私のは…ただの凡庸な日々を過ごしているだけ。ロマンチックなんて、私に難癖つけないでよ」