第609章 エリックさまから贈られた感謝の贈り物

林澈は朝早く目を覚ました。手首は折れていたが、それでも早朝に真っ先に俞閔閔に電話をかけた。

少し説明して、薛洋という18歳の若者がいて、彼女が見るところ悪くない人物だと伝えた。

俞閔閔は「允詩を連れて行った男の子のこと？」と尋ねた。

「そうよ」と林澈は言った。「イケメンで、明るくて、若手俳優の雰囲気があるわ。育てる価値があると思うの。どうせ私たちも新人を何人か契約して育てる予定でしょ？彼はとても適任だと思うわ」

「わかったわ、エリックの娘を連れ去れるくらいだから、きっとハンサムで見た目もいいんでしょうね。オーディションに呼んでみましょう」

「うん、あなたに任せるわ」

「わかったわ。あなたはゆっくり休んでね。軽い骨折とはいえ、しっかり養生しないと後遺症が残るわよ」

「うん、安心して」