第181章 まさかこんな墨社長だったとは!

魏徵:「……」

  まさか彼の墨社長がこんな墨社長だったなんて!

  普段はあんなに真面目そうな人なのに。

  なんと勤務時間中に、奥さんとイチャイチャしているなんて。

  しかも、部下たちのことを全く気にしていない!

  魏徵は全身から独身犬の怨念を発しながら、書類を持ってオフィスに入った。

  「墨社長」彼は書類を両手で差し出し、「これは今四半期の最新の財務報告書です」

  「ああ」墨夜司はそれを受け取り、淡々と応じた。「通達を出して、今日は1時間早く退社だ」

  魏徵:「?!」

  彼は驚愕して顔を上げ、信じられない表情で、自分が聞き間違えたのではないかと恐れた。「1時間早く退社ですか?」

  夢を見ているんじゃないだろうか。

  「どうした、嫌か?」墨夜司は彼をちらりと見て、表情は相変わらず変わらなかったが、目の奥には普段にはない楽しそうな様子が見えた。