第200章 とても重要なこと

「ベイビー……」墨夜司が頭を下げ、セクシーな薄い唇を彼女の耳元に寄せて囁いた。「逃げようとしないで。怖がらないで、できるだけ優しくするから、痛くさせないよ。」

  女性の初めては痛いと聞いていた。

  あの夜、彼女は薬を飲まされた状態で、痛みで涙を流した。

  しかし、その後の数回で、徐々に良くなっていった。

  彼女の初めては既に彼に捧げていた。

  だから……もうそんなに痛くないはずだ。

  そして彼らの間では既に数回経験があり、そのたびに互いの身体も、他の面でも非常に相性が良かった。

  墨夜司は、今夜は彼女に素晴らしい体験をさせる自信があった。

  彼の唇がゆっくりと下がり、かすれた声で言った。「安心して自分を委ねて。快楽を与えるから。」

  「ちょ、ちょっと待って!」

  喬綿綿は体を硬直させ、泣きそうなほど緊張していた。「あ、あなた、先にお風呂に入るって言ったじゃない。」

  「うん。でも、もう待てないんだ。」

  腕の中の少女は魅惑的な香りを放ち、香り高くて柔らかい体を抱きしめていると、致命的な誘惑を放つ甘い飴のようだった。

  彼を狂わせるほどに。

  本来はただ彼女をからかうつもりで、この時点で彼女を求めるつもりはなかった。

  しかし今、彼は火遊びの本当の意味を知った。

  欲望が簡単に掻き立てられ、そして少しコントロールできなくなった。

  彼の声は徐々にかすれていき、彼女の腰に回した手も少しずつ締まっていった。「ベイビー、いいだろ?」

  「私は……」

  喬綿綿がやっと一言言った時、天地がひっくり返るように、墨夜司に抱き上げられた。

  彼女の返事を待たずに、彼は彼女を抱えて部屋の中の黒いベッドに向かって歩き始めた。

  喬綿綿の心臓は激しく鼓動し始めた。

  柔らかい大きなベッドに投げ出された後、彼女は恥ずかしさで目を閉じた。

  逃れられないことを知っていたので、もう逃げようとも思わなかった。

  彼がこんなに欲しがっているなら……与えてしまおう。

  男はみんなこうだ。手に入れていない時は、何とかして手に入れたいと思う。