第462章 あなたの態度も改めないと

宮澤離は唇を固く結び、無表情で彼を睨みつけた。

「お前じゃないのか?」言少卿は眉を上げて、「私でもないし、誰なんだ?」

実は言少卿は心の中でよく分かっていた。

沈柔を泣かせることができる人は、墨夜司以外に誰がいるだろうか。

彼らにはそんな力はないのだ。

しかし、彼はわざと分からないふりをして、何も知らないふりをした。

なぜなら、事実を明かしても、どう慰めればいいのか分からなかったから。

結局、言うべきことは以前にすべて言ってしまっていた。

沈柔が聞く耳を持っているなら、とっくに理解しているはずだ。

彼女が聞く耳を持たず、無理に考え込むなら、彼の言葉だけでは説得できないだろう。

しかし言少卿は、沈柔にそこまでする必要はないと思っていた。

彼らの仲間は誰もが、彼女が幼い頃から墨夜司を好きだったことを知っている。