キスを重ねるうちに、喬綿綿は彼にソファーへ押し倒され、彼は両手で彼女の髪に指を差し入れ、後頭部を抑えながら深いキスを続けた。
彼女が少し耐えきれずに口を開くと、彼の舌先がすぐに侵入し、さらに深いキスとなった。
「んん、墨夜司……」
喬綿綿は彼のキスで全身が柔らかくなり、酸素不足で頭がより一層クラクラしてきた……
酒の勢いが少しずつ広がり、残りわずかな理性を飲み込んでいく。
彼女は喉から艶めかしい吐息を漏らし、片手を彼の胸に当てて軽く押しのけ、唇を離してやっと大きく息を吸ったその次の瞬間、また男に強引に頭を押さえつけられ、深く激しくキスをされた。
個室の中の温度は徐々に上がっていく。
喬綿綿の表情は夢見心地で、目つきもますます蕩けていった。
墨夜司は彼女の唇から首筋へとキスを移し、片手を服の中に入れ、熱い掌が彼女の柔らかな肌に触れた時、喬綿綿は熱さに全身を震わせた。
彼女の頭はぼんやりとして、もはやはっきりとした意識がなかった。
彼を止めようと手を伸ばしたが、その手は力なく、男を押しのける動作は、かえって誘っているかのようだった。
頭上から男の息遣いが荒くなり、しばらく彼女にキスをした後、息を切らして顔を上げ、我慢するような表情で彼女の熱くなった頬に触れ、かすれた声で言った。「ベイビー、生理は終わった?」
生理?
喬綿綿は目を開け、うっとりとした瞳で彼を見つめしばらくしてから、こくりと頷いた。
男の目に光が宿り、彼女の唇の端に軽くキスをして、抱き起こした。
彼は深く息を吸い、体内で激しく渦巻く欲望を必死に抑え、手を伸ばして彼女の乱れた髪を整え、はだけた服のボタンを一つずつ留め直し、そして彼女を抱き上げて言った。「家に帰ろう。綿綿、僕たちの初めては、ここじゃ相応しくない。」
二人には以前一度あった。
しかしその時は、お互いを知らない状態で、しかも彼女が意識のない時だった。
そして今回は、お互いが意識のある状態でいたかった。
彼は、彼女に自分がどのように愛するのかをはっきりと感じてほしかった。
これは彼にとってとても重要なことで、こんな場所で適当に彼女を抱くわけにはいかなかった。
それは彼女に申し訳なさすぎる。
*
麓山別荘に戻って。