「好きな人がいたら、とっくに行動を起こしているはずよ。ずっと様子を見ているなんて、私のスタイルじゃないわ」
喬綿綿は「……」
この点については、反論のしようがなかった。
確かに彼は行動派だった。
そうでなければ、初めて会った日に結婚証明書を取得することもなかっただろう。
どうやら、彼は本当に沈柔のことを好きになったことはなかったようだ。
でも、自分が彼の好みのタイプだと?
喬綿綿にはあまり信じられなかった。
自信がないわけではなく、最初に墨夜司と一緒になったとき、二人は互いに好き合って一緒になったわけではなかったからだ。
彼女は喬宸のためだった。
彼は...あの奇妙な病気のためだった。
最初は、これはただの利害関係による結婚だった。
しかし徐々に、この互いの利益を優先した結婚に何か変化が生じてきたようだった。