彼女は元々おとなしくて可愛らしい顔立ちで、ふんわりとした雰囲気があり、年配の方々に好かれるタイプの容姿をしていた。
今もおばあさまの前で、おとなしく従順な様子を見せており、おばあさまは一層彼女のことを気に入っていた。
食堂に着いた。
以前は墨夜司がおばあさまの隣に座っていたが、今は喬綿綿に変わっていた。
喬綿綿の好きな料理は何でも、おばあさまが彼女の前に皿を置かせ、取りやすいようにしていた。
食事の間、喬綿綿が前回墨邸で食べたデザートが美味しかったと一言言っただけで、おばあさまはすぐに厨房に作らせた。
要するに、おばあさまの彼女への溺愛ぶりは、実の孫二人も及ばないほどだった。
墨夜司と墨時修は特に気にしていなかった。
家族が男ばかりの中、突然女の子が加わったのだから、おばあさまがこれほど可愛がるのも当然だった。