第650章 彼氏があんなにイケメンなのに、誰が別れたがるの

「あ、そうだった」

墨夜司に言われて、喬綿綿は時間を確認し、搭乗券をまだ交換していないことを思い出した。

身分証を取り出して交換に行こうとしたとき、墨夜司が言った。「身分証を私に渡して、代わりに交換してくる」

「うん」

喬綿綿は身分証を彼に渡した。

墨夜司はそれを受け取り、彼女の頭を撫でながら、低い声で言った。「ここで待っていて、どこにも行かないで」

「うん」喬綿綿は頷いた。

墨夜司が離れた後。

ナナは体の中の好奇心を抑えきれず、すぐに喬綿綿の手を掴んで、興奮しながら尋ねた。「綿綿さん、彼、彼はあなたの彼氏なの?」

喬綿綿はリンダにもこのことを隠していなかったので、当然ナナにも隠す必要はなかった。

ナナは彼女のアシスタントで、これからずっと一緒に過ごす時間が多くなる。