第692章 あなたも私に編んでくれますか?

服を脱ぐ過程で、大きなベッドの上で、少女の雪のように透き通った肌が微かに白い光を放っていた。墨夜司の視線は少女の精緻で艶やかな顔から徐々に下へと移り、灼熱の眼差しが彼女の滑らかで白い首筋に落ち、さらにニンチーのように柔らかな胸元へと…

下へ行くほど、墨色の瞳の奥の炎は熱を帯びていった。

さらに致命的なことに…

彼女の体から漂う魅惑的な香りが彼の鼻をくすぐり続けていた。

既に抑え込んでいた艶めかしい思いが、また少しずつ呼び覚まされていく。

彼女のシャツのボタンを留める指が一瞬止まり、墨夜司は彼のシャツを着た少女を暗い眼差しで見つめ、呼吸が荒くなっていった。

先ほど外で、彼女が彼のスーツを着た時、もし彼女が同じ服を着て彼のベッドに横たわっていたら、きっと抑えきれずに彼女をベッドに押し倒して激しく求めてしまうだろうと考えていた。

今、まさにそんな思いに駆られていた。

しかし…

眠りについている少女を見つめながら、深く息を吸い込み、体の中の昂ぶる感情を必死に抑え込むしかなかった。

どんなに望んでも…彼女が眠っている状態で起こすわけにはいかない。

明日の朝早く、彼女は起きなければならないのだから。

「はぁ」墨夜司は諦めため息をつき、急いで残りのボタンを留め、傍らの薄い布団を引き寄せて彼女の上にかけた。

彼女は甘い眠りについている。

しかし彼は辛かった。

彼女の着替えを手伝った後、汗を掻き、浴室に向かって30分近く冷水シャワーを浴び、体の中の昂ぶりが完全に消えるまで、浴室から出てこなかった。

大きなベッドに戻って。

布団に包まれた少女を腕の中に引き寄せ、一本の腕で独占欲たっぷりに彼女の腰を抱き、しっかりと抱きしめた。

甘い香りが鼻をくすぐり、少女の体から漂う微かな香りが彼の全身を心地よくさせた。

彼女には言っていなかったが、彼女がいなかったあの夜、彼は不眠だった。

一人で広々としたベッドに横たわり、彼女が使っていた枕を抱きしめ、そこに残された彼女の香りを必死に吸い込んでいた。

あの夜、彼は彼女を強く恋しく思った。

夜明け近くに眠れた2時間の間、夢の中は彼女でいっぱいだった。

そして今この瞬間は、もう夢ではない。

彼の腕の中にいる彼女は、確かな現実だった。

今夜は、きっと不眠にはならないだろう。

「ベイビー、おやすみ」