その時、原石鑑定師が一刀を入れると、皆が息を呑み、目を凝らしてその機械を見つめていた。
しかし、切り落とされた部分が剥がれ落ちると、露出したのは黄色と白色の石で、表面と同じように緑色は全く見えなかった。
途端に、皆が失望の表情を浮かべた。なんと表面だけが緑だったのだ。
「いいえ、ありえない、ありえないわ······」最も受け入れられないのは黎真真だった。確かに古坑氷種のヒスイだったはずなのに、どうしてなくなってしまったの!
「切って、もっと切って······」黎真真は少し狂乱したように叫んだ。
原石鑑定師は切り続けたが、相変わらず白い石ばかりだった。
黎真真は魂を抜かれたかのように、そこに立ち尽くし、動かなかった。
負けた、彼女は負けたのだ。