しかし、彼は夜光珠に気を取られていたため、大きな動きができず、夜光珠が落ちないように注意しながら、直接銃を取り出して黒毛ちまきの背中に向けて撃った。
しかし、弾丸は黒毛ちまきの体に当たっても、ほんの少し震えただけで、傷つけることはできなかった。
「銃も短剣も効かないわ。光と火だけが効くのよ」と顾宁が注意を促した。
背後から銃撃を受けた黒毛ちまきは急に振り返り、後ろにいる人を攻撃しようとしたが、後ろの眩しい光を見ると、すぐに身を翻して顾宁に向かってきた。
黒毛ちまきが振り向いたその3秒間で、顾宁は一息つく機会を得て、すぐに火炎放射器を取り出し、黒毛ちまきに向けて放射した。
「ドーン」
火炎放射器から強烈な炎が噴き出し、黒毛ちまきに直撃して、すぐに服に火が付き、痛みで裂けるような悲鳴を上げながら、跳び跳ねた。顾宁はガソリンの入った瓶を取り出し、直接かけると、たちまち猛烈な炎が上がり、さらに耳をつんざくような悲鳴と共に、強烈な死臭が漂った。