第339章 トラブルメーカー

野次馬たちはそれを聞いて、あれこれと議論し始めた。

「まさか!《祥雲軒》が偽物で消費者を騙すなんて?」

「以前の《祥雲軒》ならありえないけど、今は何とも言えないわね。結局、オーナーが変わったんだから」

「そうだね、今は商売人に正直者なんていないよ。正直じゃお金なんて稼げないからね!」

「この新しいオーナーときたら!《祥雲軒》の名誉を傷つけただけじゃなく、二百萬も損したんだよ。考えただけで胸が痛むよ」

「本当だよね!」

「······」

陳達榮は慌てる様子もなく、目の前で騒ぎを起こしている中年男性を冷ややかに見つめ、冷淡に尋ねた。「吳社長、この紫砂壺は確かに《祥雲軒》で購入したものですか?」

この吳社長は骨董品街の外で飲食店を経営しており、それなりの資産家で骨董品好きだが、素人同然だった。