しかし冷少霆は、ただ冷淡に「うん」と答えただけで、何の反応もなく、そのまま部屋の中へ歩いていった。
これは沈芷琳が冷少霆に冷遇されるのは初めてではなかった。悲しく感じたが、気にしないようにした。なぜなら、彼女は冷少霆がそういう性格だと知っていたからだ。
気まずさを和らげるため、沈芷琳はすぐに冷少勳に新年の挨拶をした。「少勳、明けましておめでとう」
「芷琳お姉さん、明けましておめでとうございます」冷少勳は礼儀正しく返事をした。やはり彼は冷少霆のような冷たい性格ではなかった。
そろそろ食事の時間だったので、みんな大広間に戻った。
大広間では、冷少銘と冷少嘉も客人が来たため、呼び出されていた。
冷少勳と冷少曦は沈岩豐に挨拶をした。「沈おじさん、沈おばさん、明けましておめでとうございます」