顾宁と曹文馨は休憩スペースに座ると、すぐにお茶が出された。
入店した時点で、顾宁はすでにこの店を見渡していた。大きくはなく、二十数平方メートルほど。ドレスだけでなく、フォーマルにもカジュアルにも着られるワンピースもあった。正式なドレスは多くなく、二十着ほどしかなかったが、確かに曹文馨が言ったように、デザインは素晴らしく、ほとんどが顾宁の目に適っていた。
ここのドレスは全て餘姿が自らデザインし、裁縫したものだった。
小さな店なので、服を生産する工場はない。そしてドレスのほとんどはオーダーメイドで、注文を受けてから制作される。今あるのは全てサンプルだ。
もちろん、お客様が望めばそのまま購入することもできるが、ほとんどの場合はオーダーメイドを選ぶ。体にぴったり合うからだ。