曹文馨は直接顾宁と唐嘉鎧をスロットマシンのところへ連れて行き、まずチップに換えてからゲームを始めた。
曹文馨と唐嘉も本気で賭けるわけではなく、ただ遊びのつもりだったので、一人一万円分のチップだけを換え、ついでに顾宁の分も換えた。
顾宁も気を使わず、素直に受け取った。
スロットマシンは小銭で遊ぶ方式だが、上手く立ち回るか運が良ければ、大金を稼ぐことができる!数万から十万は簡単で、数十万から百万も可能だ。
しかし、本当に儲かる人は少ない!そうでなければ、ゲームセンターが儲からないはずだ。
「寧寧、やり方知ってる?」と曹文馨が尋ねた。
「知らないよ。まずは君のプレイを見せて」と顾宁が答えた。
そして、数人でスロットマシンの前に来ると、曹文馨はチップを入れながら説明した:「一列の賭けは100円のチップで、最大10列まで賭けられるから、1000チップということ。確率を上げたければ、一度に1000チップ賭けて、全ラインを埋めるの」
スロットマシンには全部で10列の電子リールがあり、各リールには10種類の異なる倍率図柄があり、それぞれ100倍、200倍、300倍、400倍、500倍、600倍、700倍、800倍、900倍、1000倍となっている。10列全てが揃えば、ジャックポット全開となり、中にある分全てが払い出される。ジャックポットは少なくとも数億円はあるが、この確率は完全に無視できるもので、今まで誰も当てたことがない。
ゲームが始まると、10列のリールがランダムに回転し、プレイヤーがレバーボタンを押すと、リールがゆっくりと止まり、同じ倍率の図柄が3つ一列に並ぶかどうかを確認する。
プレイヤーの最小賭け金は一列で、つまり横一列目の3つのリールの倍率図柄が揃う場合、その倍率分の配当を得られる。
1列だけ購入した場合、他の列で当たりが出ても、プレイヤーには関係ない。
曹文馨は10列全てに賭けたが、一列も当たらず、1000チップが無駄になってしまった。
曹文馨がプレイしている間、顾宁は細かく観察し、その仕組みを理解した。
「私も試してみよう」と顾宁が言うと、曹文馨は場所を譲った。
顾宁も10列全てにチップを入れ、システムが賭けを確認すると、電子画面に大きな開始表示が現れ、プレイヤーがスタートボタンを押せることを示した。