それから、顧寧はもう一つの原石を手に取った。顧寧は大げさにしたくなかったし、時間を無駄にしたくもなかった。ヒスイを切り出すのに十数分から二十分かかるが、失敗するのはたった二、三分で済む。
どうせこの二つの中級ヒスイは、伍遠平がこの原石の山から残りの最高の三つの中下品ヒスイの原石を取り出したとしても、その価値は彼女のものより高くはならないだろう。だから、彼女が余分に原石を要求したとしても、勝利は確実だった。
そのとき、唐嘉鎧が一行を連れて遅れてやってきた。唐嘉鎧と一緒に来たのは、歐陽思源と叢茂學だった。
「えっ、これは何の状況?」唐嘉鎧は少し戸惑い、何が起きているのか分からなかった。
「賭石だよ!」誰かが答えた。
「賭石?今日は開業じゃないの?」唐嘉鎧は困惑した。これはまた何の出来事なんだ!