「この方は?」唐嘉陽は顾寧の後ろにいる冷少霆を見て尋ねた。
「私の彼氏、冷少霆よ」顾寧は紹介した。
「冷さん、はじめまして」唐嘉陽は以前顾寧に彼氏がいるとは聞いていなかったが、驚きはしなかった。西洋の教育を受けた彼は、唐家の誰よりも開放的な考え方を持っていたので、十八歳で恋愛することを早いとは思わなかった。
「こんにちは」冷少霆も丁寧に応答した。少し冷たい印象は残っていたが、唐嘉陽は気にしなかった。最初から相手が冷たい性格だと分かっていたからだ。
その後、みんなでグループの件について話し合った。
「今回の嘉陽の帰国は、きっと背後にいる者たちに脅威を感じさせたはずだ。だから、嘉陽は最近危険な状況にあるだろう。腕の立つ者を二人、嘉陽の側につけて、万が一に備えよう」と唐海峰は言った。