第716章 動画は証拠なのか?

林麗娟はもう何日も食事をきちんと取っていなかったので、料理が来るとがつがつと食べ始めた。

食事を済ませた後、一行は病院へ向かい、林麗娟の検査を受けさせた。

しかし、検査結果は皆を驚愕させるものだった。

林麗娟の体には明らかな痣があり、下半身には裂傷があり、明らかに暴行を受けていた。さらに頭部は数回の衝撃を受けており、それが原因で神経が損傷し、知能が低下し、認知症のような症状を呈していた。

回復の見込みについては不確実だが、その可能性は極めて低かった。

林麗娟が暴行を受けたことについて、顾蔓は同情以外の感情を持てなかったが、顧慶祥にとってはまさに晴天の霹靂で、受け入れがたく、林麗娟に対して拒絶感も抱いていた。

彼は離婚を考えたが、林麗娟がこのような状態になった以上、林家が彼女の面倒を見るはずがなく、もし自分が彼女を見捨てたら、それは死を待つようなものではないかと思った。

結局のところ、彼女は自分の子供の母親なのだ!

考えに考えた末、顧慶祥は離婚の考えを断念した。せめて介護人を雇って彼女の世話をさせ、衣食住を提供し、路頭に迷わせないようにすればいいと考えた。

顧慶祥は混乱した状態で、当然運転することはできなかったので、乔娅に運転を代わってもらい、直接公安局へ向かった。

確かに告発することは、林麗娟の事件をより多くの人々の前にさらすことになるが、告発しなければ、その強姦犯を野放しにするということなのか?

莊天曼は警察署に配属されてまだ3ヶ月も経っていない美人警官で、勤務時間外だったため外を歩いていたところ、ちょうど車から降りてきた顾蔓たちを見かけ、目を輝かせて即座に駆け寄った。

「こんにちは、あなたは顧女神...いえ、顾寧さんのお母様ですよね?」莊天曼は興奮して尋ねた。質問の形ではあったが、明らかに確信的な口調だった。

最初は顾寧のことを顧女神と呼ぼうとしたが、そう呼んでは相手が誰のことか分からないかもしれないと思い、すぐに顾寧に言い直した。

莊天曼は警察官として、当然ながら悪を除き善を守るという正義の心を持っており、武道にも関心があった。彼女は顾寧の人命救助の動画を見て、その行動と身のこなしに非常に感銘を受け、現在は顾寧の熱心なファンの一人となっていた。