028佑佑の小籠包、さようなら

この時間帯は、幼稚園がもうすぐ終わる頃で、今日は佑佑を迎えに行って、彼の大好きな蟹味噌入り小籠包を食べに行く予定だった。

そのため、彼女は佑佑に放課後、学校で待っていてもらうことにした。

しかし、雲詩詩はこのような醜態で佑佑を迎えに行きたくなかったので、急いでタクシーで家に帰り、きれいな服に着替え、身だしなみを整えた。

そのため、幼稚園に到着したときには、クラスの子どもたちはほとんど帰ってしまっており、佑佑だけが小さなリュックを背負って、寂しそうに門の前に座っていた。

遠くから見ると、ちびっ子は頭を下げ、手に何かを握りしめ、熱心に見つめているようだった。

雲詩詩は心の中の寂しさを押し殺し、頬を叩いて笑顔を作り、彼の方へ歩いていった。

「佑佑!」

佑佑が顔を上げると、彼女を見て、すぐに顔に明るい笑顔が浮かび、一気に席から飛び降りて、嬉しそうに彼女の方へ走ってきた。腕を広げ、彼女の前でピョンピョン跳ねながら甘えた。