039 芸能人アシスタントに応募

雲娜はさらに説得を続けた。「お父さん!他の人はこの世の中が乱れていると言うけど!悪い人はどこにでもいるし、どこも乱れているわ!実際、自分が強い意志を持っていれば、道を間違えることなんて怖くないでしょう?」

李琴も言った。「業程!娘の言うことは理にかなっているわよ!せっかく孝行心があって、お金を稼いで私たちに孝行しようと思っているのに、娘に考えがあるなら、私たちは支持すべきじゃないの?」

李琴のような栄華を羨む女性は、すべての精力を雲娜に注ぎ込み、ただひたすら雲娜が出世して、飛躍し、名家に嫁ぐのを待っていた。

雲娜は母親とまったく同じではないが、やはり母娘で同じ穴の狢であり、虛偽で虛栄心が強く、甘い思いをするのは好きだが、苦労を共にするのは嫌がった。

彼女は普段から芸能ニュースに注目し、国際映画祭のレッドカーペットを歩き、スターの光を放つ映画女優たちを見ては、羨ましがらずにはいられなかった!

彼女はよくニュースで名家に嫁いで出世した女優たちを目にし、さらに羨ましく思った!

彼女の心の中では、この虛栄と華やかな世界に足を踏み入れることができれば、名誉と富貴を手に入れられると信じていた!

雲業程は続けざまにため息をつきながら言った。「わかった!お前がそれを望むなら...行けばいい!もう子供じゃないんだから、自分の計画があるなら、試してみるといい。でも、言っておくけど!そんな社会経験のない子供にとって、その世界は間違いなく龍潭虎穴だ!お父さんは年をとったし、力もない。お前を守ることはできない!その時になって、お父さんが役立たずだったとは言うなよ。」

夜更け。

佑佑がベッドに上がって寝る時、雲詩詩はパソコンの前に座り、インターネットで求人情報を探していた。彼女は大学で本来は金融学科に志願するつもりだったが、間違って芸術学科に入ってしまった。しかし、芸術の分野では相当な天賦の才があり、生まれつきの容姿は、一線級の女優と比べても遜色がなかった。

不思議なことに、彼女は環宇エンターテインメントの公式ウェブサイトをクリックした。目に入ったのは豪華で気品のあるウェブページだった。『青果』映画のヒロイン全国オーディションのニュースが、トップを飾っていた。