416 母と子の温もり

例えば、メリーゴーラウンド、バンパーカー、ロケットタワーなど……

佑佑は元々そういったスリル満点の高所アトラクションに憧れを持っていて、特にフライングトラピーズを試してみたかったのですが、彼の体質はあまりにもスリリングなアトラクションには適していませんでした。

先天性の心臓血流不足で、高所アトラクションには適していないのです。

少し残念に思いましたが、健康のことを考えて、諦めることにしました。

夢幻莊園には面白いアトラクションがまだたくさんあり、母子二人はいくつかのアトラクションを楽しんだ後も飽きることなく、雲天佑は珍しく心の中の雑念を忘れ、幸せな休日に全身全霊を注ぎ込んでいました。

雲詩詩はこの機会を利用して、彼の写真を何枚も撮りました。

ちびっ子ちゃんは非常に写真映りが良く、カメラ目線も完璧で、ただそこに立っているだけで、特にポーズを取らなくても、撮った写真は肌が白く端正で、まるで美しい子供モデルのようで、とても可愛らしかったのです!

夢幻莊園を一通り楽しんだ後も、母子二人は疲れを知らないかのように、スイートハート通りで少し休憩した後、次の観光スポットに向かって出発する準備をしました!

雲詩詩は日差しが強すぎることを心配して、ちびっ子のためにスイーツスタンドでデザートを買いました。

このとき、VIPチケットの特典が活きてきました。

VIPチケットを提示するだけで、園内のすべての消費が無料になるのです!

雲詩詩は心の中で驚きました。彼女はこの2枚のVIPチケットの価値を知らなかったのですが、李翰林の心遣いと配慮に密かに感心していました。

しかし彼女が知らなかったのは、樂智会社の最大株主として、2枚のVIPチケットは雲天佑にとって一本の電話で済む程度のことだったということです。

佑佑はマンゴー味とストロベリー味が好きだったので、雲詩詩は特別に彼のためにマンゴーとストロベリー味のダブルアイスクリームを買って、手に持たせました。

佑佑は満足そうに唇を舐め、最初の一口のアイスクリームをすくい上げると、雲詩詩の口元に差し出しました:「あ〜ママ、暑いでしょう!」