427 おもちゃを奪われた！

彼らは、ちびっ子が銃を熟練した手つきで分解し、弾道を改造し、最後にきちんと組み立て直すのを見て、その衝撃は言葉では表現できないほどだった。

あまりにも衝撃的だった！！

この子は……どうしてこんなに凄いの！？

銃の扱いが上手なだけでなく、この銃の弾道が改造されていることまで分かるなんて？しかも、元に戻せるなんて？

実際に目にしなければ、とても信じられないことだ！

奕辰くんは時間が限られていることを十分理解していた。もはや力を温存することなく、装填し、引き金を引くと、発射された弾丸は以前のような緩やかさはなく、電光石火の如く、風を切って風船を貫いた。

「パン——」

一瞬のうちに、弾丸の軌跡さえ見えないほど速く、風船は音を立てて破裂した！

周りの人々が衝撃を受けている中、奕辰くんは慣れた様子で装填し、狙いを定め、次々と引き金を引いていった。